アセスメント
加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下するため、転倒を起こしやすくなる。
それ以外にも、以下の要件などが重なり転倒転落を起こしやすくなる。
・疾患やそれに対する治療(骨折や脳梗塞による安静制限など)
・使用している薬剤の副作用(降圧剤、睡眠薬、糖尿病治療薬など)
・入院環境(普段は布団で寝ており、ベッドに慣れていないなど)
看護問題
高齢で身体機能が低下していることに関連した転倒転落リスク
看護目標
長期目標:転倒転落を起こさない
観察項目 O-P
・身体能力と日常生活の状態
・転倒転落リスクとなりうるもの(疾患、薬剤、後遺症など)
・自覚症状
- 筋力の評価
- 認知機能の状態
- 歩行時の姿勢
- ふらつきの有無
- 自覚症状の有無(息切れ・倦怠感・疼痛など)
- 睡眠状況
- 日中の活動状況
- 排泄状況(排便や排尿の回数、性状、時間帯など)
- 使用している薬剤(睡眠薬、抗精神病薬、利尿剤、降圧剤など)
- 検査データ(TP、Alb、CRP、RBC、Hbなど)
- ベッド周囲の生活環境
- 履物や衣類はサイズが合っているか
- 点滴やカテーテル類の有無
援助計画 T-P
把握した状況に合わせた転倒転落防止策を考える。
- 状態に合わせた歩行介助を行う
- 歩行状態に合わせた履物、衣類、補助具を選択する
- 歩行する際には、ナースコールで呼ぶよう伝える
- 筋力維持のための自動運動を行う
- 疲労感が強いときは、自動運動やリハビリを中止する
- 頑張っている姿勢を認め、自信が持てるように精神的サポートを行う
- 認知機能に合わせた、環境整備を行う
教育計画 E-P
歩行介助や環境整備が、なぜ必要なのかを説明する。
- 転倒転落リスクが考えられることを患者や家族に説明する
- 歩行介助の必要性を患者や家族に説明する
- 環境を整える必要性を患者や家族に説明する
- 自動運動の必要性を患者や家族に伝える
指導者さと
これを参考に患者さんに合わせた計画を作成してみてください◎
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